副反応 – 2022年12月6日

昨日夕方、会社で接種をした新型コロナウイルスワクチンの副反応で朝から発熱と関節痛が酷くて今日は一日おやすみ。平熱より +1.5〜2.5℃くらいを前後するのが夜まで続いていた。関節痛がここまで激しかったのは過去の接種ではなかったのだけれども体調だったりに左右されるのかな。
寝ている間は本を読んだりYouTube見たりを繰り返していた。

今の時間になって大分落ち着いてきた感はあるので明日は業務に復帰できそう。

僕はこう考えてマネジメント職に就いている (Pepabo Managers Advent Calendar 2022 5日目)

このエントリはPepabo Managers Advent Calendar 2022の5日目です。
昨日は技術部マネージャー とらさんによる「スポーツジムに通う技術」でした。ジムに通う習慣を作るための仕組み化の話からSRE募集につながっててさすがだなと思いました...!


さて、このアドベントカレンダーはPepabo Managers Advent Calendar 2022ということで、GMOペパボ株式会社に所属するマネジメント職のメンバーで毎日更新されています。

私は2011年にGMOペパボ株式会社(当時は株式会社paperboy&co.)にWebエンジニアとして入社し、2015年1月からサブマネージャーとして管理職の一歩を踏み出したのが自分自身のマネジメント経験の始まりになります。

自分自身のキャリアとしても元来はエンジニアとしてキャリアパスを積み重ねていくつもりでいたのですが様々な縁があり、いま現在はネットショップ作成サービスであるカラーミーショップを中心に運営するEC事業部とオリジナルグッズ作成・販売サービスであるSUZURIを中心として運営するSUZURI事業部の2事業部で兼任の形で部長職を担っています。

2015年から6年数ヶ月の間にも、担うマネジメント対象の規模感、組織規模も年々大きくなっていく中で、まだ未熟なところも多いもののこれまでの経験や上司からマネジメントスタイルとして教わってきたこと、いろいろなマネジメントに関する書籍や情報を取り入れていくなかで少しずつ自分なりの考え方が固まりつつあり、またそういった考え方を社内でお話する機会も増えてきたので一度「何を役割として考えて自分がマネジメント職についているか」を書いてみることにしました。

  • いまはマネジメント職ではないが興味がある
  • マネジメントを担い始めたばかりだが色々なマネジメントスタイルを知りたい

といった方々へ、一企業でマネジメント職を担っている者の考え方としてお伝えできればと思っています。

なお、ここでのマネジメント職は弊職が担っている様なインターネットサービスの事業責任を持つ様な方だけではなく、専門職マネジメント(いわゆる弊社で定義しているエンジニアリングリードやデザインリード等)も含めた広い視野でのマネジメント職の方に対しても同じ視点で自分は捉えているため、専門職マネジメントラインの方の考え方の一助にもなれば嬉しいです。

何を役割と意識してマネジメント職についているか

さて、自分がGMOペパボ株式会社という組織でマネジメント職を担っているときに意識している役割は大きく2つあります。

1. 目標達成 (組織の成果に責任をもつ)

よく知られている定義としてマネジメントとは「組織をして成果を上げさせるための道具、機能、機関」と言われており、いわゆる「役割」であり、この定義に基づいた場合、マネージャーとは「マネジメントを実行し組織の成果に責任を持つ者」なります。

しばしマネジメント職の役割をヒューマンマネジメントが主の様に捉えられているケースを見聞きすることもあるのですが、求められているのは組織を介して成果を出すことであり、勤怠管理や人事評価に関しても目的達成を行うための一手段として認識して取り組まなければならないと思っています。
一見、当たり前のことの様なのですが何度も意識しています。担うべきは組織として出す成果から得る定めていた目標の達成です。

2. 一緒に働いている人のために尽くす

何のために自分がマネジメント職についているのかと問われたときに先の目標達成と同列で意識しているのは見出しに書いた「一緒に働いている人のために尽くす」になります。具体的にそれは何を意識しての行動かというと一緒に働いてくれているすべての人のモチベーションを支えフックアップし、より高いパフォーマンスを発揮頂くために尽くすこともマネジメント職の役割だと思っています。

そのために意識していることとして、定性的な事項ではあるのですが自分は以下の様なことを心がけ、一緒に働いている人のモチベーションを最大化させる役割を果たしたいと考えています。

  • (1) マネージャーは「ポジティブに振る舞い、話しかけやすい人」で居続けること
  • (2) 自分が専門とする言葉で翻訳すること
  • (3) 一緒に働いている人たち全員が能力を最大に発揮できるために自分ができることは何か常に考えること

(1)は少し定性的なことの様に聞こえますがとても大事だと思っていて、もしかするとネガティブな感情を持った人がマネジメントを行使したとして数字上は目指した結果が作れるかもしれませんが、その結果は「人」によってアウトプットされている以上、ネガティブに振る舞われるよりはポジティブに振る舞ってマネジメントが実行できるマネージャーによる組織からのアウトプットが望ましいと考えています。ごくシンプルにはネガティブな人の元で働くよりは、ポジティブな人の元で働いた方が同じ結果を出すなら楽しくないですか?という考え方です。

また、”話しかけられやすい” というのも大事な要素だと思っていています。ネガティブな事象が発生したとき、あるいは業務の遂行上困ったことが発生したときなどに、まずマネジメントされている方々のもとに情報が集約するためにも、なにかあったら声がけしてもらうことができる様に振る舞うことも大事だと思っていますし、逆にどんな小さなポジティブな話でも知ることができる機会が聞ける様にしておくことも組織運営上を潤滑にしていく上でも大事な要素ではないでしょうか。

マネジメントに携わる方は時間的な制約も多いのが実情ではあると思うのですが、傍から見られた際には余裕がある様にみせたり、ときには演じたりすることも必要なのではないかと自分は考えます。

(2)は端的には “聞いたことを伝言ゲームでそのまま伝えない” になります。自分は会社のダイレクション、事業責任者からのダイレクション、サービスをご利用頂いているユーザー様のご意見 etc… など、自身がを自分が専門とする言葉で翻訳し、且つ意味は崩さずにチームメンバーに伝えることを自分も意識していますし、自分が任命したマネジメント職の方には求めています。

組織の中でも経験や知識、バックグランドが様々な違いがあるメンバーが集まっているときにも、それぞれの人が齟齬無く理解することができる様に翻訳をし、コミュニケーションをすることができれば、よりマネジメントの実行を行う組織の規模を大きくすることができるはずです。

(3)は姿勢の話になります。マネジメントを実行し組織としてのアウトプットを出していくなかで、先に書いたとおり最終的なアウトプットのための実行は自然な流れで実現されるのでもなく、誰が見ても完璧だと思う計画でもなく、「人」によってなされます。ひとりひとりが高いパフォーマンスを継続して発揮するために、どの様にマネジメントするのがよいかをリーダー職は現場の倍考える、マネージャー職、シニアリード職は更にその倍考え、事業部長や副部長は更にその倍考えるくらいの気概で常にありたいと思っています。


自分は上の大きく2点、後者については更に分解し3つのことを自分がマネジメント職として担う役割と理解してその役職に就いています。

組織は一つの「システム」だと理解しています。組織というシステムに人や考え方といった入力を与えることで組織を介し、事業の結果やプロダクト、サービスという形でアウトプットが出力されます。そのアウトプットをマネジメント職の役割を担う者が適切に観測し、フィードバックをかけて再びそのシステムに入力を行うことで持続的な成長を導く。時にそのアウトプットが乱れるときもあると思うのですが、そのときもアウトプットのフィードバックを適切な形で修正しインプットとして再び入力し、また必要に応じて新たな考え方や人をインプットすることで目指すアウトプットを維持していく。これが自分がイメージする「組織をして成果を上げさせるための道具、機能、機関」と呼ばれるマネジメントが果たすべき役割です。

組織を介し最高のアウトプットを作り出すため、これからも自分自身が改めて上の2点を意識してマネジメント職の役割を果たし続けたいと思います。

追伸

「では、あなたは上に書いたこと全部できてるの?」と聞かれると胸が痛くなることもあるのですが、「棚上げ力」もときには必要です。と自分に言い聞かせて、明日のアドベントカレンダーに続きます。

徒然日記 – 2022年12月3日

12月3日といえば、プレイステーション(初代)の発売日を思い出すのだけれども、これ思い出す人どのくらいいるんだろうか。

午前中から外出する用事があったのでそのまま外に。移動中に「考え方のコツ (朝日文庫)」を読む。
自分の頭で考え抜くことの大切さが一貫して書かれていて時間の使い方などの項は自分も確かにと同感しつつも実施できていないのはなぜかと思ってしまったりして情けない限り。すごく丁寧な文章である一方、強い信念があるのは著者の強さなのだろうなと思いながら読了。すべてを完全に同意という訳ではないが日常における考え方の参考にはできた。

ファミレスに行ってお昼ごはんを食べた。セルフレジが導入されていたので試してみたのだけれども、レシートのバーコードを読むカメラとQRコード決済系のバーコードを読み込むカメラが別でセットされており大分手間取った。これはおそらく既存のレジのロールをそのままセルフレジに展開するとこうなるだろうな。という作りだったのだけれども、あまり良い体験には感じられなかったのだけれども、店員の稼働のバランス考えればこれはこれでありなのかもしれないと思った。

2022年11月に読んだ本を振り返る

師走が近づき、そもそもブログ自体も11月の読んだ本を振り返るエントリーから更新できていないことに多少肩を落としつつ、11月も8冊。

鉄人の思考法 1980年生まれ、戦い続けるアスリート」、自分が生まれた1980年はアスリートの世代だと「松坂世代」と呼ばれる世代のアスリートにインタビュー集。アスリートとしてのキャリアの終盤になりつつある選手が何をどう考えて選手生活をおくっているのかが知れて刺激をもらうことができた。生まれた年代が一緒なだけでキャリアも職業も、もちろん会ったこともないのに発言や活躍を知るつれ勝手に親近感とモチベーションが湧くことあるなと思っていたのだけれども、著者も冒頭に同様のことを書かれていた。

サッカーの中村憲剛のインタビューでの一節。

「やれないことを受け止めて、受け入れる。自分の幅を広げてくれると思うと、その作業が楽しくなるじゃないですか。これってピンチかチャンスかと聞かれたら、ぼくにとってはチャンス。そのチャンスをもらったときに、どこまで築いていけるか。だから今も、やれないことを受け止めて楽しんでいこうってやっています」

二宮寿朗. 鉄人の思考法 1980年生まれ、戦い続けるアスリート (Japanese Edition) (Kindle の位置No.228-231). Kindle 版.

引き続き稲盛和夫さんに関する書籍を読み漁ってる。
稲盛和夫 最後の闘い: JAL再生にかけた経営者人生」から抜粋

「問題が起きたら、部下任せにせず、自分が動け。自分で決めて、自分でしゃべれ。その姿を見て部下が育つ。それがリーダーだ」

大西康之. 稲盛和夫 最後の闘い (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1476-1477). Kindle 版.

誰からも声をかけられやすい状態を作り、一緒に目標に向かって活動している仲間の間に生じている課題・問題を把握し、それを自らが動き解決するために動く。というのを自分が描くリーダー像なので共感した。

2022年11月に読んだ本

2022年の読書記録

2022年10月に読んだ本を振り返る

少し公私ともに慌ただしい感じになっていたので振り返りが少し遅れましたが10月は8冊。

決済に関してあらめて体系立てて一度抑えたいと思っていたときに知った「教養としての決済」を読んだ。
冒頭で一言でまとめられていて学校で経済を学んだ人にとっては当たり前なのかも知れないけれども自分は端的に言い得てなるほどとなった。

法律上の省略表現では、決済とは「負債を免除する方法」である。

ゴットフリート・レイブラント,ナターシャ・デ・テラン. 教養としての決済 (Japanese Edition) (p.20). Kindle 版.

なるほど。負債を免除するための手段が決済。

今ある私たちのお金はすべて「負債貨幣」(debtmoney)であり、誰かの支払い義務を象徴している。たとえばシティバンクに預けてある私のお金は、シティバンクの私に対する負債にほかならない。シティバンクの私の口座から香港上海銀行(HSBC)のあなたの口座にお金を振り込むとき、私が実際におこなっているのは、シティバンクの私に対する負債をHSBCのあなたに対する負債に変換するということだ。

ゴットフリート・レイブラント,ナターシャ・デ・テラン. 教養としての決済 (Japanese Edition) (p.27). Kindle 版.

こうした現金のやり取りから銀行間の送金、クレジットカード決済や暗号資産による決済に至るまで幅広く書かれていて読んでいて面白かったのでお薦めの一冊。

2022年10月に読んだ本

2022年の読書記録

宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧読了- 2022年10月15日

今日は午前中に通院等を行うために電車で移動。移動中に先日から読んでいた「宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧 (集英社文庫)」読了。

スティーブ・ジョブズが大学中退後、インドを旅して仏教、そして禅に開眼していった。そしてそれがアップル製品にも影響を... といったエピソードは知っていたもので手にとった書籍。ジョブズに禅を通じて影響を与えた乙川弘文に関して、そもそもどういった人物だったのかを日本、アメリカ、ヨーロッパに在住の僧侶やアップルの関係者、家族など30名へのインタビューを通してその人物像を描いたドキュメンタリー的なノンフィクション。

インタビューの様子はインタビューイの口語をそのまままとめた形にされていて映像で浮かぶ様な形で文章が紡がれているのと、人によって激しく異なり、この様な多様な人物像がそのまま、禅僧としてのあり方を現している。自身の考えを体現すべく、その一例にスティーブ・ジョブズとの出会いがあっただっただけで、2度の結婚もアメリカやヨーロッパにおける仏教、禅を広げる活動もすべて、あるがままを受け入れ自身の考えを伝えていったんだと思った。

弘文は無口で、他人のことはめったに話さず、目の前に起きている事象だけを語る人だった。ある時、「世の中でいちばん大事なことは?」と尋ねたら、「この世にいることに敬意を抱くこと」と、答えたことが忘れられない。

柳田由紀子. 宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧 (Japanese Edition) (p.241). Kindle 版.

徒然日記 – 2022年10月9日

薬が効いたのかしっかり7時間くらい寝ることができた。ただ、まだ引き続き肩はあまり回らないのと空咳も続く。内科的な方は数年に一度同じ様な症状が出たときにお世話になっている漢方の麦門冬湯(ばくもんどうとう)を飲むことにする。即効性というよりかは徐々に効く感じがあるので同様の症状のときによい。

続きを読む

徒然日記 – 2022年10月8日

昨夜、日中から違和感を感じていたのだけれども帰宅して右手を上げてものを取ろうとしたときに電気がはしった痛みが肩甲骨周りに居座ってしまい、そのまま休もうと横になっても痛みで眠れないという状況に加えて、更にここ数日、喉が乾燥にやられて空咳も止まらないと踏んだり蹴ったりな状況になってしまい、ほぼ寝れないまま朝を迎えたのでそのまま整形外科に通院した。レントゲン等々撮影されたのだけれども骨に異常はないということでロキソニンテープと服用の痛み止めと弛緩剤を処方されて終了。

駅の近くで赤い羽根共同募金の受付を少年野球の一団がされていたのでささやかに募金。
お礼にもらう赤い羽根が久しぶりというかとても懐かしい感じがした。小学校のころに通学用の帽子にこの羽根をたくさんつける友達いたな...。

体調面でいろいろとアンラッキーが重なったので、このあと、またいいことがあるだろうと信じて一日を終える。

蕎麦屋でビール – 2022年10月2日

月1くらいのペースで通っている蕎麦屋さんで昼からビールを呑んだ。赤星(サッポロラガービール)が呑めるのはとても嬉しい。つきだしで出てきた枝豆が美味しくて幸せ。
ビールを楽しんだあとに、辛味大根そばを頂いて大変に満足。蕎麦もこの夏採れた蕎麦の実を使った新そばであった。

蕎麦屋でビール

2022年9月に読んだ本を振り返る

2022年9月は6冊。週1冊くらいのペースになってしまった。9月は公私ともにイベントが多く...というのは言い訳なので合間合間の時間を見て、もっと多くの本を読んで仕事だったり生き方の参考にしたい。

セールス・イズ 科学的に「成果をコントロールする」営業術」より。

これは実際によくある話なのですが、営業パーソンがお客様に対して「御社の課題は何ですか?」などと聞いてくるケースがあります。これを聞いた買い手の心情は「知らんがな……」です。

今井 晶也. Sales is 科学的に成果をコントロールする営業術 (Japanese Edition) (p.109). Kindle 版.

これは対面の営業に関わらずありとあらゆるサービス業において通じる話だなと自戒しつつ読み進める。

営業は「専門職」であり、「技術職」です。商品を活用した課題解決、言葉を用いた行動変容、これらは専門知識が求められる技術です。外資企業の営業職に対する給与や待遇のよさは、こうした背景が認められているからかもしれません。そして、AIやテクノロジーが発達している今の時代こそ、「人には人にしかできない仕事」が求められます。それこそまさに、言葉を扱う仕事、関係を築く仕事、つまり営業職なのではないでしょうか?

今井 晶也. Sales is 科学的に成果をコントロールする営業術 (Japanese Edition) (pp.234-235). Kindle 版.

労働の対価として給料などのインセンティブを得ているからには携わっている業務に対してはレベル感は違えどプロフェッショナルなのであるから当然上の話は成立すると思うし、しばしどこの環境でも聞くビジネスとプロダクトの対立が生じているとするとするなら、いずれかあるいは両方が専門職としての技術が足りないのかも知れないと思った。これも自戒を込めつつ。この本、読んでいて耳が痛いところが多かった。

高杉晋作」は、複数の著者がそれぞれの視点からの高杉晋作像を総括していて読み物としても面白かった。
"動けば雷電の如く発すれば風雨の如し" と伊藤博文が評した句や、奇兵隊の立ち上げを見たときにまっすぐにときには強引に推し進めていく面だけが見えがちだけれども、親や妻に宛てた手紙を読むと、本当に優しい人だったのではないかなと思えた。

2022年9月に読んだ本

2022年の読書記録