楠木建「すべては「好き嫌い」から始まる 仕事を自由にする思考法」読了。
以下、Kindleでマークした箇所を軸にしつつ、読書中の気づきをまとめた。
本
2025年12月に読んだ本を振り返る
今年最後の12月は12冊を読了。休みに入って空いた時間はすべて本を読んだりしていたので10冊は超えた形になった。
今年の振り返りにも書いたのだけれども、読書目標的に掲げていたのは年間120冊だったのだけれども、着地は115冊で終了。通勤中の時間であったりの読書習慣がつききってないと毎年書いているきがするのだけども今年も書いてしまった。こまめにKindleを開いたり決めた時間の間はスマホを開かないとかしないと。新しい読書目標も設定したので、今年もたくさんの本と出会いたい。

2025年の読書目標は120冊だった
今月のおすすめの一冊
久しぶりにノンフィクションを読了。
最も鋭く突きつけてくるのは、事件そのものよりも、それを生み出した「空気」の正体。均衡が崩れた瞬間、責任は一気に一人へと集中し、切り捨てられる。
ある人は悪くなかったと語り、ある人は数字に追われていたといい、ある人は逆らえなかったといい、ある人は得を少ししただけだという。沈黙したこと、黙認したこと、都合のいい恩恵を受け取ったこと。そうした小さな積み重ねこそが、この作品で描かれていたものだったのかもしれない。
だからこそ、本書が描いているのは特異な事件ではなく、私たちが日常的に身を置く社会の延長線上にある風景だ。もし同じ場所に自分がいたなら、本当に「無関係」でいられただろうか、
今月の読書記録
戦略コンサルタント 仕事の本質と全技法 「頭の知性」×「心の知性」×「プロフェッショナル・マインド」を鍛える最強のバイブル
著者: 遠藤功 / ジャンル: 本 / 発売日: 2020年4月10日
登録日: 2025年12月19日 / 読み終わった日: 2025年12月23日
ちゃんと食えば、幸せになる 水木三兄弟の日々是元気
著者: 水木しげる / ジャンル: 本 / 発売日: 2012年3月9日
登録日: 2025年12月20日 / 読み終わった日: 2025年12月20日
BCGが読む経営の論点2026
著者: ボストン・コンサルティング・グループ / ジャンル: 本 / 発売日: 2025年11月7日
登録日: 2025年12月10日 / 読み終わった日: 2025年12月10日
2025年過去リンク
飯山辰之介「SHIFT解剖 究極の人的資本経営」読了 – 2025年12月29日
『SHIFT解剖 究極の人的資本経営』(著:飯山辰之介)読了。
以下、Kindleで自分がマークアップした箇所を中心に、読みながら自分の中で立ち上がってきた気づきの整理。
読後メモ
人的資本を「信仰」レベルまで突き詰める経営
- SHIFTにおける人的資本経営は、制度や施策の集合体ではなく、丹下社長の強烈な思想そのものが“根”になっている
- 「なぜそこまで人の能力に執着するのか」という問いに対し、理由ではなく性格だと語る姿勢に、この経営の一貫性。人はコストではなく、最もレバレッジが効く投資対象である、という思想が全施策を貫いている
ブラックボックスを許さない文化
- 人事・評価・採用・育成といった曖昧になりがちな領域を、分解・可視化・KPI化し続ける姿勢
- 450項目を超える人材データも、集めること自体が目的ではなく、評価・配置・戦略に使う前提があるから機能する
- (数値化しにくいものも)「難しいからやらない」は思考停止
「人を大切にする」と「甘やかす」は別物
- 働きやすさだけでなく、働きがい=生産性向上への要求を明確に突きつけている
- 経営の責任と社員の責任を明確に分け、「環境は整えた。あとは成果を出せ」というスタンスは、日本企業では相当ドライに映るが、UP or OUTではなく、伸び悩む人にも前向きに働ける余地を残す点に独自性がある
給与は「後払いの報酬」ではなく「先行投資」
- 「部下の給料を上げられない上司は不要」という言葉が象徴するように、マネジメントの評価軸が明確
- 市場価値を基準にした年収設計は、人的資本を金融資本と同列に扱っている感覚に近い
人材を「見抜く」ための仕組み化
- 学歴・職歴ではなく、CAT検定などを通じてテスト業務への素養を見極める
- 漫画のスラムダンクを例に「流川」ではなく「桜木」を探す、という比喩。ポテンシャル採用の本質を表現。採用をマーケティングとして捉え、ペルソナ設計からコンテンツ設計まで行う点も非常に合理的。
組織は「会社」ではなく「街」
- 組織を「街」として見ることで、採用=人口流入、退職=人口流出と捉え、いかに快適に暮らせるかを設計する発想
- オフィスを「教会」と表現し、アイデンティティを確認する場として位置づけている点が印象的。頻繁なイベント開催やイベント時の役員によるコスプレすらも、モチベーション設計の一部として本気でやる覚悟
評価のラストワンマイルは人がやる
- 仕組み化を徹底しつつも、最終評価には100時間以上を費やす。「ちゃんと誰かが見ている」という姿勢そのものが、信頼を生む
- 数値と人の目、その両方を捨てない姿勢にリアリティがあった
AI時代における人の価値
- 単純作業はAIに置き換わるが、ラストワンマイルは必ず人が残る。だからこそ、考える力・頭を使う力を徹底的に鍛える必要がある
- 一方で冷静に「AIを使いこなす側」に回れるのは全体の1割程度、という現実的な見立て
総括
SHIFTの人的資本経営は、制度論ではなく思想論。人の能力を信じ切り、引き出し切るために、どこまで数値化や施策実行も含めて徹底できるか。
経営とは環境づくりであり、その覚悟があるからこそ「成果は社員の責任だ」と言えるのだと腹落ちした。
遠藤功「戦略コンサルタント 仕事の本質と全技法」読了 – 2025年12月24日
『戦略コンサルタント 仕事の本質と全技法』読了。
以下、マークアップした部分を中心に読後メモ。
徒然日記 – 2025年12月15日
朝散歩2.5Km、今朝の気温は3℃くらいだったのだけど湿度が少し高めだったのか畑に霜が降りていた。薄ら白くなった畑が朝日に光って綺麗だった。
毎週月曜日の散歩はコースを変えることにしていて、神社の境内を歩くさまになった。そんなに大きくない神社ではあるのだけど大きな銀杏の木があったり、御神木なのか広葉樹があったりと落ち着く。週の初めなので手を合わせて一週間が安らかに過ごせる様にお祈りする。
出勤中の電車の中で「十皿の料理」を読む。読了。
1973年にフランスに渡った斉須シェフが書いた本。1992年に出版された本で自分が手にとったものは12刷だった。文章が熱い。生き方が熱い。仕事への誠実さとストイックさに頭が下がる。
「BCGが読む経営の論点2026」読了 – 2025年12月8日
「BCGが読む経営の論点2026」読了。
どのトピックにおいても "AI" がキーワードとして出現するのが来年に向けての特徴か。エネルギーを始めとする課題に対してもAIが結びつくところがあり、ポジティブ・ネガティブ両面で頻出していた。
以下、マークアップした部分を中心に読後メモ。
2025年11月に読んだ本を振り返る
今月は11冊。
ラジオで知ったりNewspicksの記事で知ったりした本をすぐに買い求めて読んだりするカジュアルな読書が多めな一ヶ月だった。
今月のおすすめの一冊
このエントリでもまとめたのだけれども、伊勢神宮のお膝元で創業した『ゑびや』という地方の観光地にある食堂の再建ストーリー。家族経営である種マイペースで行われていた事業を①DX化による業務効率化、②人材育成、採用という2軸で立て直していく過程がまとめられている内容で、地方におけるエポックな事例と見るのではなくて大企業であっても再現可能な業務プロセスの改善なのではないかなと思った。
"解像度の高い目的意識があれば、知識やスキルはAIや専門家に任せてよい" というトピックが本文中にあって、個人的にはここが当然のことなのだけれども一番刺さった。
今月の読書記録
仕事も人間関係もうまくいく放っておく力 もっと「ドライ」でいい、99の理由 (知的生きかた文庫)
著者: 枡野俊明 / ジャンル: 本 / 発売日: 2021年5月19日
登録日: 2025年11月8日 / 読み終わった日: 2025年11月21日
豆子郎 ~菓子作りの素人が生み出したこころの経営~
著者: 田原文栄 / ジャンル: 本 / 発売日: 2012年11月11日
登録日: 2025年11月6日 / 読み終わった日: 2025年11月21日
仕事を減らせ。 限られた「人・モノ・金・時間」を最大化する戦略書
著者: 小田島春樹 / ジャンル: 本 / 発売日: 2025年4月23日
登録日: 2025年11月8日 / 読み終わった日: 2025年11月8日
NVIDIA(エヌビディア)大解剖 AI最強企業の型破り経営と次なる100兆円市場
著者: 島津翔 / ジャンル: 本 / 発売日: 2025年3月22日
登録日: 2025年10月30日 / 読み終わった日: 2025年11月1日
藤田 晋「勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術」読了 – 2025年11月27日
「勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術」読了。
以下、マークアップした部分を中心に読後メモ。
読後メモ
「押し引き」という勝負の本質
- 押すべきときに押し、引くべきときに引く。その見極めこそ勝敗の9割を決めるという指摘が非常に的確。
- 経営は攻めの判断より「守り」「撤退戦」が難しいという視点は、自分の現場実感と強く重なった。
- チャンスの期待値を冷静に測る力と、目の前の保有物を手放す決断力。この両立ができる人は実際に少ない。
運と努力の関係
- 運は確実に偏る。しかし長期では「努力を怠った人が脱落する」という藤田氏の持論は腑に落ちる。
- 調子が良い時期に実力と錯覚しないこと。勝てないフェーズを受け入れる忍耐も実力の一部。
「自責」の姿勢と理不尽の扱い方
- 「何が起きても自分のせい」という雀鬼会の教えは、経営者としての矜持に通じる。
- ビジネスは理不尽だらけ。だからこそ言い訳をし始めた瞬間に勝負はついている。
忍耐力=長期的な勝負強さ
- 藤田氏自身が「強みは忍耐力」と断言しており、勝負における“耐え続ける力”の重要性が随所に書かれている。
- 「キレたらゲームオーバー」。どんな環境でも冷静さを保つことが結局は生き残りに繋がる。
若手の育成と組織の活力
- 夢や理想より“悲劇感(失敗したら迷惑がかかる実感)”が若手のエンジンになるという指摘は興味深い。
- 出社の曜日を固定したのも「人間関係構築」が組織の生命線と考えるからこそ。
攻守のバランスと「守備力」の重要性
- サッカーの「失点しなければ負けない」に通じる“守備重視”の価値観は、事業におけるリスク管理そのもの。
- GEPPoのように、兆しの段階で不和や疲弊を拾い上げる仕組みは、組織の守りを強化する良仕組みだと感じた。
人間理解とリーダーシップ
- 『人を動かす』の徹底した実践、相手の関心に寄り添う姿勢は、リーダーとしての柔らかさと強さの両立を感じる。
- 年齢を重ねるほど「我を通したくなる」誘惑に抗う難しさを、率直に語っている点も印象的。
長期で勝つリーダーの条件
- “食えない感じの人”が強いという表現は、余計な感情に左右されず淡々と判断できる人のことだろう。
- 武闘派リーダーは短期的に人気が出ても長続きしない。社会は調和的で理性的な人を選び直す。
- 社内の空気、人の評判、市場の期待――形のない“空気感”を読む力がリーダーの武器だという視点が示唆的。
押し引きの判断・忍耐・撤退基準という、ビジネスの核心部分が骨太に語られた一冊だった。
勝つこと以上に“負け方”をどう決めるかが組織の寿命を左右するという視点が特に刺さる。
最後まで読んで、勝負勘とは天才性ではなく、長期で努力し続ける姿勢の積み重ねだと強く実感した。
永井隆「軽自動車を作った男 知られざる評伝鈴木修」読了 – 2025年11月21日
「軽自動車を作った男 知られざる評伝鈴木修」読了。
印象に残ったのは、「黒字でいること」が単なる経営指標ではなく、“自分たちの意思決定を守るための力”として描かれていた点。赤字は悪、黒字だからこそ浜松に主導権を残せた──この視点は、日々の事業運営に携わる立場として、妙に腹落ちするものがあった。
また、業販店との「運命共同体」的な関係や「ハート・ツー・ハート」と言い切る人間関係の築き方には、数字や制度では割り切れない“泥くささ”があり、忘れかけていた大事な感覚を思い起こさせられた。徹底した合理主義者でありながら、同時に情の人でもあるという二面性が、この評伝の魅力だと感じる。
一方で、トップ体制が生む緊張感や、組織の中で意見が上がりにくくなっていく空気の描写は、どこの組織でも起こり得る構造として、現実味を持って響いた。現場を歩き続けた姿勢も、トップ自身の孤独や不安への向き合い方だったのだろうと思う。
インド市場への挑戦、GM・VWとの関係、震災時の「お互い様だ」という一言まで、トップとして行ってきた意思決定の積み重ねが、生々しく感じられる評伝だった。数字で戦い、人でつながり、筋を通す。
「合理」と「情」のバランスを、もっと丁寧に磨いていきたいと感じた。
小田島春樹「仕事を減らせ。 限られた「人・モノ・金・時間」を最大化する戦略書」読了 – 2025年11月7日
「仕事を減らせ。 限られた「人・モノ・金・時間」を最大化する戦略書」読了。
以下、マークアップした部分を中心に読後メモ。



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