「宿澤広朗 運を支配した男」を読み直した – 2025年4月27日

宿澤広朗 運を支配した男」という本、過去何度も読み直しているのだけれども、いま読むとまたいろいろと感じるところが違ったのでメモとして残しておく。

著者は、日本ラグビー界のレジェンドであり、三井住友銀行の専務取締役としても活躍した宿澤広朗という人物の評伝。早稲田大学ラグビー部時代に社会人チームを破って日本一に輝き、日本代表監督として、強豪スコットランドに歴史的な勝利を挙げた。銀行員としても世界的な金融市場で成功を収め、企業防衛や組織改革の難題にも次々と挑んで結果を出した。

宿澤の一貫した考え方に、「努力は運を支配する」というものがある。彼は、ただ運が来るのを待つのではなく、自らが膨大な努力をして運を掴みに行った。雪の中のラグビー日本選手権で、奇跡と言われたプレーが起きたときにも、「偶然じゃない。何万回も練習していたことの結果だよ」とさらっと言い切ってしまうところに、彼の努力への絶対的な自信が現れていると思った。彼の生き方そのものが、努力は運を引き寄せられるという証明なのかもしれない。

また、「商売は戦いである。戦いには勝つことのみが善である」という言葉がとても印象に残った。この言葉は、少し厳しい響きを持つけれど、最近の自分にとってはリアルで重く刺さる言葉だった。宿澤はリーダーが「絶対に勝て」「がんばれ」といった抽象的な言葉だけで終わるのではなく、「どうやって勝つのか」「どこでどのように頑張るのか」を具体的に示す必要があると言っている。自分自身を振り返ると耳が痛い思いがした。

共感するのは、「ちゃんとする」という当たり前のことをやりきった人だという点にもあると思った。彼は自分が言ったことには最後まで責任を持って取り組み、徹底的に実行してきた人だ。評論家のように言葉だけで終わらせず、実際の現場で具体的に物事を動かし、結果を出し続けた。その実行力こそが、リーダーに求められる最も大切なことだと改めて感じさせられた。

宿澤がリーダーとして特に大切にしていたのは、「判断力」と「決断力」と記されていた。チャンスやピンチの「ここぞ」の場面で明確に判断し、迅速に決断できるかどうかがリーダーの資質だと彼は強調していた。「様子を見よう」と判断を曖昧にすることで、組織が動けなくなってしまうことを警告している。また、彼は部下とは競うのではなく、部下の能力を引き出してチームとしての力を最大化することをリーダーの役割として重視していた。ゼネラリストではなく、スペシャリストを育て、その中からリーダーを選び強力なチームを作ったという彼の手法もまた今振り返ったときに完全にやりきれているかというと多々反省も出てくる。

この本を読み終えて、宿澤広朗がここまで多くの成功を収めることができた理由は、やはり「努力」を徹底してやりきったこと、そして言葉に出したことを確実に「ちゃんと実行する」ことを貫き通したからだと感じた。自分自身も、「商売は戦いであり、勝つことのみが善」という厳しくもリアルな認識を改めてもちたいと思った。

このタイミングで改めて読み直してよかった。多分、またどこかで読み直すと思う。

「サステナブルソフトウェア時代」読了 – 2025年4月25日

サステナブルソフトウェア時代 IT産業のニュースタンダードになるもの」読了。

以下、マークアップした部分を中心に読後メモ。

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🍣 – 2025年4月24日

終業後お寿司をすしざんまいに食べに行く。

すしざんまい、おつまみ系もたくさんあるし、お酒も種類あるし、当然お寿司もバリエーションあるしで個人的にはとても満足度高い。そういえば10年くらい前は定期的に回転寿司を食べにいっていたのを思い出した。

晩ごはんに食べたお寿司の写真

すしざんまいの満足度、個人的には結構高いんだけど、世間一般の捉え方どうなんだろう

徒然日記 – 2025年4月23日

朝散歩2.2Km、気温16℃で雨が降りそうだったので傘を持って散歩した。途中から案の定軽く降り始めたのだけれども、たまには雨の中散歩するのもよいかと思い歩いた。
気圧のせいなのか、気温の上下が激しいからなのかぼんやりするので、やわらかい本を求めて「ポチャッコの『道は開ける』 不安から自由になる行動法 (朝日文庫 Ichogo Keywords)」を読んだ。装丁やタイトルはやわらかいけど、中身は "道は開ける" からいい塩梅で抜粋と翻訳がされていて、今の自分にはちょうどよかった。

地面に落ちた桜の花びらの写真

まだ桜の花びらがかろうじて残っていたけどさすがに散った

徒然日記 – 2025年4月21日

普段参加していない会議体に参加をしたりと午前中から慌ただしく過ごしていたら一日が終わっていた。こういう日もある。

徒然日記 – 2025年4月20日

朝散歩4.9Km、普段と違うコースを歩いたら意外と距離があった。感覚的にはもう少し短いと思っていたのだけれども頭でイメージするのと実際歩いてみるのといくらか差がやっぱりある。今朝の東京、気温は18度くらいだったので半袖出歩き始めた最初は少し寒いかもなと思うくらいだったけれども、歩いているうちにちょうどよいくらいになった。

今週使う資料などを作ったり本を読んだりしながら一日を終える。

「逆・タイムマシン経営論」をもう一度読んだ – 2025年4月19日

逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知」という本を以前一度読んでいたのだけれども、最近YouTubeで取り上げられていたりだとか著者の楠木先生がこの本に関してお話をされているのを見たので改めて読み直してみることにした。

冒頭に以下の3つのトラップを取り上げられている。

  • 飛び道具トラップ

    • 流行りのテクノロジーや経営トレンドに飛びつき、手段が目的化する罠。
    • 「サブスク」などの流行語が本質的価値から切り離され、一人歩きすることで起きる誤認。
    • 成功事例の文脈を無視し、安易に自社に導入しようとすると逆効果となる。
  • 激動期トラップ

    • 時代の変化を過剰に捉え、「今こそ特別な激動期」という思い込みに囚われる。
    • マジックワードによる論理の飛躍や思考停止。
    • 本質的な提供価値を見失い、新規性やインパクトだけを追求する誤り。
  • 遠近歪曲トラップ

    • 遠くのものほど良く見え、近くのものほど粗が目立つ認識バイアス。
    • 「米国式経営」や「外資系=黒船」といった過剰な美化や恐れを生む。
    • 現在進行中の問題を深刻に捉えすぎる一方で、過去を必要以上に美化してしまう。

"国難"、"100年に一度の危機"、"戦後最大の危機"、といったワードで表現される「同時代性の罠」を回避し、経営の本質を見抜くための視座を提供していて、著者は、いま目の前で起きていることを正確に捉えるためには、「近過去」に遡って当時のメディア報道や経営トレンドを再検証し、「パストフルネス(過去への深い理解)」を持つことが重要であると指摘していた。

「飛び道具トラップ」は、流行キーワードが経営の本質から離れて単独で評価され、「手段の目的化」を引き起こす罠である。成功事例は必ずその企業特有の文脈に根ざしており、その文脈を無視して安易に真似ても競争力は生まれない。手段はあくまで戦略を実行するためのものであり、本当に必要でない限り無理に導入するべきではないし、「激動期トラップ」は、時代の変化を必要以上に強調し、「今こそ特別な時代だ」と錯覚してしまうが、実際大きな変化は、実際にはゆっくりと進み、後から振り返ってようやく理解できることが多い。短期的な視点にとらわれず、長期的かつ冷静な視点で本質を見極めることが求められるとしている。
また、「遠近歪曲トラップ」は、地理的・時間的に遠い事象ほど良く見えてしまうバイアスであり、海外や過去の成功モデルに安易に憧れたり、現在の状況を悲観しすぎたりする原因となる。このトラップから抜け出すためには、状況を自分自身の文脈に落とし込み、問題を具体的に「自分事」として考えることが有効だと説く。

つまり、企業経営において真に重要なのは、常に本質的な目的である「長期利益」を見据えること説かれていて、そのためには、時代の流行や短期的な成功事例に振り回されず、過去から学び、冷静かつ客観的な視点で自社の戦略ストーリーを構築していく必要がある。歴史から本質を見抜く力こそが、本物の競争力を生む鍵だとまとめられていた。

文中で書かれていた

【1】「同時代の空気」の土壌の上で 【2】人々の耳目を引く成功事例が生まれ 【3】それを「飛び道具サプライヤー」があおる中で 【4】「同時代のノイズ」が発生し 【5】飛び道具が「過大評価」され 【6】関心を持つ人々による事例文脈からの「文脈剥離」が起こり 【7】「文脈無視の強制移植」が行われ 【8】「手段の目的化」と「自社文脈との不適合」により逆機能が起こる  これが飛び道具トラップのメカニズムと駆動プロセスです。

というプロセスとメカニズム、ここに陥らないためにも本の後段にあった

情報のデジタル化はそのままメディアの「ファスト化」でもあります。皮肉なことに、情報を入手するコストが低下し、そのスピードが増すほど、本質的な論理の獲得は難しくなります。即効性を競うファストメディアとは一線を画し、読み手に完全な集中を求める「 スローメディア」と向き合う必要があります。

というのはしっかりと意識したいと思う。

余談だけれども、「この半世紀の間、「日本的経営」は常に「崩壊」ということになっています。既に半世紀近く崩壊し続け、2020年現在でも「日本的経営」は着実に(?)崩壊を続けています。」という一文、思わず笑ってしまった。