少し公私ともに慌ただしい感じになっていたので振り返りが少し遅れましたが10月は8冊。
決済に関してあらめて体系立てて一度抑えたいと思っていたときに知った「教養としての決済」を読んだ。
冒頭で一言でまとめられていて学校で経済を学んだ人にとっては当たり前なのかも知れないけれども自分は端的に言い得てなるほどとなった。
法律上の省略表現では、決済とは「負債を免除する方法」である。
ゴットフリート・レイブラント,ナターシャ・デ・テラン. 教養としての決済 (Japanese Edition) (p.20). Kindle 版.
なるほど。負債を免除するための手段が決済。
今ある私たちのお金はすべて「負債貨幣」(debtmoney)であり、誰かの支払い義務を象徴している。たとえばシティバンクに預けてある私のお金は、シティバンクの私に対する負債にほかならない。シティバンクの私の口座から香港上海銀行(HSBC)のあなたの口座にお金を振り込むとき、私が実際におこなっているのは、シティバンクの私に対する負債をHSBCのあなたに対する負債に変換するということだ。
ゴットフリート・レイブラント,ナターシャ・デ・テラン. 教養としての決済 (Japanese Edition) (p.27). Kindle 版.
こうした現金のやり取りから銀行間の送金、クレジットカード決済や暗号資産による決済に至るまで幅広く書かれていて読んでいて面白かったのでお薦めの一冊。
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