「勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術」読了。
以下、マークアップした部分を中心に読後メモ。
読後メモ
「押し引き」という勝負の本質
- 押すべきときに押し、引くべきときに引く。その見極めこそ勝敗の9割を決めるという指摘が非常に的確。
- 経営は攻めの判断より「守り」「撤退戦」が難しいという視点は、自分の現場実感と強く重なった。
- チャンスの期待値を冷静に測る力と、目の前の保有物を手放す決断力。この両立ができる人は実際に少ない。
運と努力の関係
- 運は確実に偏る。しかし長期では「努力を怠った人が脱落する」という藤田氏の持論は腑に落ちる。
- 調子が良い時期に実力と錯覚しないこと。勝てないフェーズを受け入れる忍耐も実力の一部。
「自責」の姿勢と理不尽の扱い方
- 「何が起きても自分のせい」という雀鬼会の教えは、経営者としての矜持に通じる。
- ビジネスは理不尽だらけ。だからこそ言い訳をし始めた瞬間に勝負はついている。
忍耐力=長期的な勝負強さ
- 藤田氏自身が「強みは忍耐力」と断言しており、勝負における“耐え続ける力”の重要性が随所に書かれている。
- 「キレたらゲームオーバー」。どんな環境でも冷静さを保つことが結局は生き残りに繋がる。
若手の育成と組織の活力
- 夢や理想より“悲劇感(失敗したら迷惑がかかる実感)”が若手のエンジンになるという指摘は興味深い。
- 出社の曜日を固定したのも「人間関係構築」が組織の生命線と考えるからこそ。
攻守のバランスと「守備力」の重要性
- サッカーの「失点しなければ負けない」に通じる“守備重視”の価値観は、事業におけるリスク管理そのもの。
- GEPPoのように、兆しの段階で不和や疲弊を拾い上げる仕組みは、組織の守りを強化する良仕組みだと感じた。
人間理解とリーダーシップ
- 『人を動かす』の徹底した実践、相手の関心に寄り添う姿勢は、リーダーとしての柔らかさと強さの両立を感じる。
- 年齢を重ねるほど「我を通したくなる」誘惑に抗う難しさを、率直に語っている点も印象的。
長期で勝つリーダーの条件
- “食えない感じの人”が強いという表現は、余計な感情に左右されず淡々と判断できる人のことだろう。
- 武闘派リーダーは短期的に人気が出ても長続きしない。社会は調和的で理性的な人を選び直す。
- 社内の空気、人の評判、市場の期待――形のない“空気感”を読む力がリーダーの武器だという視点が示唆的。
押し引きの判断・忍耐・撤退基準という、ビジネスの核心部分が骨太に語られた一冊だった。
勝つこと以上に“負け方”をどう決めるかが組織の寿命を左右するという視点が特に刺さる。
最後まで読んで、勝負勘とは天才性ではなく、長期で努力し続ける姿勢の積み重ねだと強く実感した。
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