「ドイツではそんなに働かない (角川新書)」読了。
二番経営〜組織を支えるNo.2の悲喜こもごも〜 というポッドキャストを聞いていてゲストで出演された方の経歴に興味があったので出版されている書籍を読んでみたくなって読んでみた。
ドイツ国民の働き方を知るときに "散歩" の話がでてくるとは思わなかった。
以下、マークアップした部分を中心に読後メモ。
読後メモ
生産性の前提を“設計”で変える
- 「時間当たり×成果」を最大化する思想が、制度・慣行・会話の粒度まで一貫している。
- 100点主義を常用しない。“どこで70点で抜けるか”の設計力が、投入時間を削り全体最適につながる。
- 「決定は今、作業は明日」でボトルネックを“意思未確定”から“着手中”へ即時移行。
同調と協調を切り分ける
- 目的に沿った“協調”は歓迎、思考停止の“同調”はコスト。忖度は過剰になるほど在庫(無駄作業)を生む。
- トップが「何を実現したいか」を明言し、解釈の余白を狭めれば忖度は減る。
ライフ・ワークの優先順位
- ドイツは“ライフ⇒ワーク”。家族や私生活の優先順位を明確化することで、残業抑制が“ルール”でなく“文化”として機能。
- 休む→働くの順序が、長期の集中力と判断の質を保つ。
コミュニケーション設計(速度×誤解最小化)
- 「それは本当に意味があるか?」を合言葉に、目的のない報連相・会議・長文メールを削る。
- メールが増えたら会う/電話する。媒体を切り替えて、同期的にズレを潰す。
- 敬意(respect)と受容(accept)を区別し、相違点を明示したうえで落としどころを探る。
マネジメントの姿勢
- 「できない理由」より「前に進める打ち手」を問う。失敗報告はまず感謝、次に対処、最後に原因分析。
- アサインメントを明確化し、過剰管理はしないが“放置”もしない。距離の取り方が自律を育てる。
- ルールは手段。価値創出を阻むなら“変える”。失敗許容が不正防止と学習速度を生む。
情報のハブと社内外交
- セクレタリー/オペレーションハブが情報を集約すると、チームの処理能力が段違いに上がる。
- 1on1ランチ等で関係資本を築き、重要度と便益を定義して“頼みやすい”構造をつくる。
時間管理の実装
- 毎日「3つだけやるリスト」で成果の最小単位を確定。
- オフサイトで環境・思考モードを切り替え、意思決定の質を上げる。
- 「整理整頓=生産性の半分」。探索コストを恒常的に下げる投資。
キャリア観と評価軸
- 「人は人、自分は自分」。職場内の同調圧力に依存せず、外部市場を前提に価値を更新する。
- 成果より“生き方の納得感”を重視することで、短期の無理を抑え長期の再現性を上げる。
散歩という生産性装置
- 目的のない散歩は、思考のディフラグ。入力を止めるからこそ“つながる”。
- チームでの早朝散歩は、ゆるい同期と気分の初期化を同時に満たす儀式。
明日からの小さな実装
- 1対1ランチで関係資本を貯める
- 会議の目的・決定事項・持ち帰りを1行で先出し
- “今日決めて、明日作業”を口癖にする
- 毎朝、3タスクだけコミット
- 月1のオフサイトで重要決定に集中
- “70点で抜ける箇所”を週次で見直す
ドイツの働き方は、制度の差だけでなく「優先順位の設計」と「意思決定の速さ」に根があると実感。
同調を減らし、目的と手段を切り分け、70点で回す胆力が時間を生む。
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