「歩く マジで人生が変わる習慣」読了。
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ニューズピックス
発売日 : 2025-02-04
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タイトルから入ると、ただひたすら「歩くとよいですよ」ということが書かれている本かと思ったのだけれども、科学的な論証であったり足の骨格から考えるあるべき人間の足の機能とそれが履く靴の話であったりととてもおもしろい本だった。
もちろん歩く健康的なメリットもまとめられていて
- 歩くと、血糖値や血圧が下がる
- 歩くと、長生きする
- 歩くと、がんや心疾患リスクが下がる
- 歩くと、不眠が改善し、ストレスも減る
- 歩くと、脳卒中リスクが下がる
が挙げられていた。
以下、マークアップした部分を中心に読後メモ。
読後メモ
身体性と幸福感の接続
- 人間の幸福は「身体の快調さ」に直結している。身体性を奪う現代社会の構造は、やがて心身の不調や社会の綻びにつながる。
- 歩くことは、身体を通して自己との接続を取り戻す行為でもある。
歩行と思考、創造性の関係
- スティーブ・ジョブズもザッカーバーグも「散歩ミーティング」を通じて重要な意思決定をしていた。
- 歩行中の脳は活性化され、創造性が高まることが科学的にも証明されている(海馬の体積増加、アイデアの発想向上など)。
- 屋内外を問わず「歩きながら考える」ことの有効性が強調される。
脳の健康・認知症予防としての歩行
- 週3回40分のウォーキングが記憶力や脳の若返りに効果的。
- 特に15分以上のウォーキングを習慣化することで、アルツハイマーの発症率を最大40%抑える可能性がある。
座りすぎの害と「ホモ・セデンタリウス」からの脱却
- 長時間座ることは「新しい喫煙」とされ、心疾患・がん・メンタルヘルスに悪影響。
- 定期的に立ち上がる・食後に歩く・日常でNEAT(非運動性熱産生)を増やすことが重要。
「靴」の進化と人間の身体性
- 靴の形が足に合っていないことが、身体の不調の原因になっている。
- ベアフットシューズなど「自然な形の靴」は、歩くことの楽しさと身体機能の回復をもたらす。
- アルトラ社の「ゼロドロップ」「フットシェイプ」の思想が印象的で、靴と身体の関係を再考させられた。
文明と歩行の逆説的関係
- 都市化・テクノロジーの進化が、歩行を奪い、逆に身体の不調や不幸感をもたらしているという仮説。
- 歩くことは「健康のため」以上に、失われた本能や感覚を取り戻す文化的・精神的な営みでもある。
宗教的・歴史的な歩行文化
- 日本の伊勢参りやお遍路など、歩くことが「信仰」や「身体的時間感覚」の基盤となっていた。
- 「八里先」など、地理の単位すら歩行の実感に基づいていたことに驚かされた。
現代の反転と可能性
- 米国では2024年に信号無視横断を合法化するなど、歩行者主体の街づくりが進行中。
- 幸福とは「自ら歩むこと」であり、「歩くこと」自体が持続可能な人生戦略である。
スマホもAIも悪くないけれど、それらに“奪われていた”のは自分の身体だったのかもしれない。歩けば頭も心も整う、という事実は、あまりにシンプルだけれども、最先端の研究も、数百年の歴史も、ただ「歩け」と語っていたことに気づいた。
朝散歩2.9Km、考え事しながら歩こうと思っていたのだけれども "無" で歩いていた。
そんな散歩を毎日しているということもあったのと1on1で紹介していただいたので「歩く マジで人生が変わる習慣」を読み始めた。歩くことに対する効用を書いた本かと思いきや靴の構造や人の足の仕組みから何故歩くことがよいのかといったことがまとめられていて面白い。
歩き続ければ、すべては上手くいく。
セーレン・キルケゴール (哲学者・思想家、1813〜1855年)
という言葉が紹介されていて、これを信じて散歩を続けようと思った。
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ニューズピックス
発売日 : 2025-02-04
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今月は8冊。移動中にYouTubeとかを見出すとこうなってしまう。
このあたりが読んだ本の読後メモ。
今月のおすすめの1冊
マネジメント職や事業運営のリード職(リーダーポジション)に着いたばかりの人に勧めやすい本だなという印象。
"非定型の課題へ自律と共創で挑む" というこれからの時代に先のポジションにチャレンジされようという人がいたら一読してもよいのではないかなと思った。
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日経BPマーケティング
発売日 : 2023-04-10
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2025年6月に読んだ本
著者: 杉野幹人 / ジャンル: 本 / 発売日: 2016年6月18日
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登録日: 2025年6月28日 / 読み終わった日: 2025年6月28日
著者: 久保優子 / ジャンル: 本 / 発売日: 2025年4月28日
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登録日: 2025年6月14日 / 読み終わった日: 2025年6月27日
著者: 佐藤航陽 / ジャンル: 本 / 発売日: 2025年2月19日
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登録日: 2025年6月25日 / 読み終わった日: 2025年6月25日
著者: 佐渡誠 / ジャンル: 本 / 発売日: 2023年4月10日
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登録日: 2025年6月7日 / 読み終わった日: 2025年6月22日
著者: 楠木建 / ジャンル: 本 / 発売日: 2013年4月17日
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登録日: 2025年6月16日 / 読み終わった日: 2025年6月19日
著者: 井上荒野 / ジャンル: 本 / 発売日: 2021年11月5日
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登録日: 2025年6月14日 / 読み終わった日: 2025年6月14日
著者: 岡藤正広 / ジャンル: 本 / 発売日: 2025年6月4日
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登録日: 2025年6月12日 / 読み終わった日: 2025年6月12日
著者: 榎本幹朗 / ジャンル: 本 / 発売日: 2022年7月30日
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登録日: 2025年6月1日 / 読み終わった日: 2025年6月2日
2025年過去リンク
朝散歩2.7Km、段々朝の気温が高くなってきた。
関西に日帰り出張のため、品川駅からのぞみで移動。品川駅、コンコースが暑くてこれは今日は移動するだけでも辛いなと思っていて関西についたら、もっと暑くてびっくりした。京都、予想気温が37度で国内で一番暑いくらいだった。暑いはずだ。
各所ご挨拶させていただいてミーティング等々経て夜に東京へ戻る。
「超・箇条書き 「10倍速く、魅力的に」伝える技術」読了。
ブクログの記録によると出版されたくらいに読んでいた様なのだけれども、直近改めてレコメンドされたところもあったのでもう一度読んだ。
読後メモ
箇条書きは「思考の見える化」であり「説得力の源泉」
- 箇条書きの技術レベルが、その人の思考力・構造化力・伝達力の指標になっている。
日本社会にこそ箇条書きが必要
- 情報過多な時代背景において、読み手の処理負荷を減らす箇条書きはサバイバルスキル。
- 日本の職場では「意見=人格」とみなされやすく議論が停滞しがち。だからこそ、要点を構造化しやすい箇条書きが有効。
『超・箇条書き』に必要な3つの技術
- 構造化:全体像を即時に伝える。ポイントは「自動詞/他動詞」「直列/並列」「ガバニング」。
- 物語化:読ませきるための関心のフックづくり。具体的には「イントロ」「MECE崩し」「固有名詞の活用」。
- メッセージ化:読み手の心に残す。「否定」「比較」「数字変換」でスタンスを明確にする。
自動詞と他動詞の使い分けが「行為」と「状態」の整理になる
- 行為の説明には他動詞。曖昧な体言止めは避け、行為と目的を明確に。
- 例:「売上向上」ではなく「施策で売上を伸ばす」とすることで、行動へのつながりが生まれる。
「ガバニング」で構造を語らせる
- 伝える内容が複数あるときは先に「3つあります」と示すことで、読み手の脳に「引き出し」を作れる。
- プレゼンや報告書だけでなく、メールやメモでも有効なスキル。
箇条書きは相手のためのもの
- 「フックがあるか?」「何を伝えたいか?」を常に自問することで、自己満足の羅列から脱却。
- 「で、それが何?」で終わらせない工夫が必要。
スタンスの明示が人を動かす
- 比較や否定の活用、形容詞の数字化によって「伝えたいこと」が明確化。
- 曖昧な言葉では伝わらない。強い意志を伝えるためには「無難」から抜け出す必要がある。
短く、魅力的に伝える技術は、単なるテクニックではなく思考そのものの質を表す。自分の思考を構造化し、物語として仕立て、明確なメッセージとして伝える。これを数行の箇条書きでできるようになることの価値は大きいし、直近生成AIにプロンプトを構成し、付随して指示を出すときにおいても箇条書きで自身が考えていることを端的に伝える技術は一層重要になってくるのではないかと思っている。
朝散歩2.9Km、ここ数日と比べれば少し歩きやすかったかもしれない。
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