「稲盛和夫と二宮尊徳 稀代の経営者は「努力の天才」から何を学んだか」読了。
以下、マークアップした部分を中心に読後メモ。
読後メモ
「ど真剣」という姿勢
- 稲盛が繰り返し説いた「ど真剣」とは、ただ努力するだけでなく、生きる覚悟を示す言葉である。
- 西郷隆盛の末期の辞や、インテルのグローブの「パラノイアだけが生き残る」との姿勢とも重なり、並大抵でない覚悟とやる気を伴うもの。
- 単なる意気込みではなく、「死をも覚悟して取り組む」ほどの精神性を求めていた。
尊徳との共鳴点
- 二宮尊徳の「積小為大(小さな積み重ねが大事を成す)」や「一円融合(善悪や正邪を決めつけずに全体を調和させる)」の思想は、稲盛の利他の心と響き合う。
- 尊徳もまた怒りや短気に悩みながら、人々の心を耕すことで復興を成し遂げた。その過程が稲盛の「心を磨く」経営観と重なる。
- 尊徳の仕法が近代の企業経営やリーダー育成に通じている点が強調される。
「利他の心」とリーダーシップ
- 稲盛が説いた「利他の心」は、社会や国家レベルではなく、まず隣人や身近な人への小さな行為から始まる。
- 会社は従業員を幸せにするために存在し、利他の精神をもとに運営すれば、社員の共感と協力が自然に得られる。
- 自己顕示や利己的な欲望を抑え、「足るを知る」ことこそがリーダーに必要な資質だと説かれる。
精神修養と実践
- 稲盛は常に「ひと呼吸置く」ことで、自らの動機を点検し、利己に傾かないかを確かめた。
- 尊徳が「心田を耕す」と言ったように、仕事を通じて心を磨くことが人を成長させる。
- 宗教・哲学・仏教の教えを背景に、稲盛は「情熱」と「本能の根源」に触れる経営を志した。
教育・継承の重視
- 稲盛は盛和塾を通じて次世代リーダーの育成に尽力した。これは尊徳が弟子や村人に思想を伝承した姿と重なる。
- トヨタやホンダの「フィロソフィー」も、尊徳の報徳思想を背景に持ち、稲盛と同様に企業理念を根幹に据えている。
総括
稲盛和夫と二宮尊徳を重ね合わせることで、「ど真剣」、「利他の心を持ち続けること」が時代を超えて人や組織を成長させる原理であることが浮かび上がった。思想は単なる理念ではなく、日々の実践によって初めて力を持つ。
すごく稚拙な言葉になるけれども大きな仕事も小さな仕事も誰かのために「ちゃんとやる」ということだと思う。
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