「世界のマネジャーは、成果を出すために何をしているのか?」読了。
以下、マークアップした部分を中心に読後メモ。
読後メモ
マネジャーとリーダーの線引き
- リーダー=行き先を示す人/マネジャー=そこに最短で到達させる人。役割を混同するとどちらも中途半端になりやすい。
- 上位階層ほどリーダーの比重が高まり、現場に近い階層ほどマネジャー色が濃くなる構造を理解する。
マネジャーの本懐
- 任された「材料・設備・人員」でアウトプットを最大化するのが仕事。自分がプレイヤーに戻って穴埋めするのは“臨時対応”であり、本質業務ではない。
- プレイング sometimes マネジャー と 真のプレイング・マネジャー は別物。後者は常に視座をマネジメントに置く。
体系化された“ファイブ・ピラーズ”
- Relate – 上司と部下の健全な関係性を設計する
- Delegate – 評価→アサイン→モニター→調整→最小限介入までを一気通貫で設計
- Calibrate – 事実に基づくフィードバックで軌道修正
- Motivate – 自己効力感を引き上げ、クイック・ウィンを仕込む
- Facilitate – 役割とエゴを一方向に揃え、真のチームをつくる
マネジメント・ルーティーンの再定義
- 1on1や目標設定は“呪術”ではなく手段を詰め込む箱。目的が曖昧なルーティーンは空箱に祈るのと同じ。
- ルーティーンを機能させる鍵は「事前設計」と「意思あるチェックポイント」。
ルール&互恵性のデザイン
- 組織の慣わしはマネジャーが意図を持って作り替えるもの。
- ギブ&テイクは「知識・人間関係・環境」で回す。昇進など希少リソースを日常のギブに使わない。
デリゲーションの作法
- 仮説ベースで能力を評価→彫刻のように任せ方を細分化する。
- モニタリングは機械的・淡々と。説明責任を徹底してメンバーを案件の“経営者”に育てる。
- 異変を感じたらナッジで小さく促し、根本課題なら再評価かトレーニングで手当て。
コミュニケーションはアサーティブ
- 攻撃的でも受け身でもなく、“内省を開示して冷静に伝える”態度が相手の内省を促す。
- ネガティブ・フィードバックは Fact / Timing / Respect を外さない。
コーチングで行動変容を促す
- GROW(Goal-Reality-Options-Way-forward)で思考を可視化。まず自己採点させると一気に深まる。
- コーチは“経験豊富な助言者”でなくても務まる。問いで気付きを引き出す役。
モチベーション & セルフ・エフィカシー
- 正しい勇気づけは「自分ならできる」感覚を養い、個人→チームへ連鎖してパフォーマンスを底上げ。
- クイック・ウィンを設計して成功体験を積ませるのが近道。
チームビルディングとエゴの扱い
- 3人以上をまとめて役割を定め、共通ゴールで束ねるところからチームは始まる。
- 個々のエゴを「チームの勝利に貢献することで報われる」形にファシリテートするのがマネジャーの腕の見せ所。
総括
外資系で鍛えられた「成果直結型マネジメント」を、物語形式で腹落ちさせてくれる良書。管理職が抱えがちな“自己流マネジメントのモヤモヤ”を、ファイブ・ピラーズという実践フレームで一刀両断されていた。
本文中にあった「呪術」を捨て、真にチームを前に進めるヒント多くてとてもよかった。
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