2022年 6月 の投稿一覧

月毎で書籍を買う金額を予め決める話

傍から本を定期的に読んでいると思われるところもあって、社会人になっても継続的に読書をする習慣を身につけるために心がけていることがありますか?と質問を受けることがあったので、さて何か自分の中で決めていることがあったかなと思い返してみると、唯一あったのがタイトルに書いた「月毎で書籍を買う金額を予め決めている」ということくらいかなと思った。

自分が大学を卒業して社会人になったときに決めたのが当時の給与の手取り金額から考えると少し背伸びした「毎月必ず本の購入に1万円使う」で当時はエンジニアであったので技術のキャッチアップのためだったり直近のプロジェクトで利用する技術であったりを会得するための技術書であったり雑誌やムックの類を購入していた。もちろん、プライベートの事情であったり時節によってはその決めた額を超えたり、逆に他のところに回すこともあったが、基本的な自分のルールとしては給与が入ったら自動引き落としされていく家賃といった固定費と同じ様に書籍を求めるお金として決まった額を分けた。

今となって振り返ってみてよかったなと思うのは「必ず使う」というところで、もしその月に買うものがなければ例えばたまには小説を買ってみようだったりノンフィクションやエッセイを読んでみようと思ったり、ビジネス書を手にとってみようと思ったり定められた金額、一種の予算の中で自己投資する方向を考えることもできて個人的には続けてよかったと思う習慣になった。この習慣の当時時点での唯一の欠点は当時はKindleという選択肢が無くて実際の書籍が増えていく中で場所を取ってしまうというものだったけれども、今であればKindleで場所も取らずに求めることができるのでよい時代だ。

ルールとして本を定期的に買っても読まないと意味がないのでは?と反問する人がいるかもしれないけれども、そもそも手元に本が無いと読む習慣すら発生しないので、積ん読になるとしても自分自身で考えて本を求める(結果としては情報を求める)という行為だけでも継続したほうがよい。いま自分が知識として身につけたい方向を自分自身で時間を取って考えることができるし、買った本はいつでも読めるし、読むことを習慣化できたら隙間の時間であっても読み進められる。

ということで、毎月決まった額を定めて必ず書籍を買う習慣。おすすめです。

2022年5月に読んだ本を振り返る

5月は11冊。
引き続き移動中であったりだとか、決めた時間に少しずつでも読書する時間が取れていてよいペース。最近気づいたのはKindleを普段使っているかばんの外のポケットに入れておくとサッと取り出して読めるので手に取りやすいところにKindleを配置しておくのは大事な気がしてきた。(スマホでも読めるのだけれども通知が来たりだとかバックライトで目が疲れるのでKindle愛用派)

「佐久間宣行のずるい仕事術」、令和版の入社一年目の教科書ではないだろうかと思えるくらい内容がよかった。新社会人であったり、社会人経験数年踏んだ段階で読むと心当たりあるトピックが2,3は必ずあるのではないだろうかという様な内容になっていて、それぞれのトピックに対して著者自身の経験とその対処について理由を添えて読みやすい文体で書かれているのでお勧め。

仕事のモヤモヤは沼のようなもの。沼にハマったら濁った水に浸かりながら息をする方法を見つけるか、なんとか足がかりを探して陸に上がるしかない。それぞれのスタンスに優劣があるわけではないけれど、まずは「沼から脱出する」。そこを信じることからはじめよう。

佐久間 宣行. 佐久間宣行のずるい仕事術僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた (Japanese Edition) (p.183). Kindle 版.

飲むぞ今夜も、旅の空 (小学館文庫 お 3-9)、この5月に発売された太田和彦さんの新著。再編集の形で過去のエッセイをまとめられたものだけれども安定のリラックスできる文体。先日ちょっとした旅行をする際に電車の中でビールを呑みながら読むと最高だった。

2022年5月に読んだ本

2022年の読書記録