日本習合論読了 – 2021年3月14日

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午前中はいつも通り安住紳一郎の日曜天国を聴く。オープニングトークが卒業をテーマにしていてお約束の「大地讃頌」の話を聞いて笑っていた。

先月から読み続けていた日本習合論読了。
冒頭の一文。「混ざる」というキーワードをたまたま定期的に行っている自身が携わっている事業部の共有会で発表したことがあって、そのときの発表の後に同僚にこういった本があるとお勧めしてもらって読み始めたのだった。

養老孟司先生によると、日本列島には三次にわたって別の土地からの集団移住があったそうですが、この三つの集団のすべてのDNAが現代日本人には残っているそうです。ということは、かつて外見も違う、言葉も通じない、生活文化も違う異族同士が遭遇したときに、彼らは殲滅でも、奴隷化でも、逃亡でもなく、「混ざる」ことを選んだということです。

内田樹. 日本習合論 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.28-31). Kindle 版.

終盤の一文。一見両立しないことを両立させるために「混ざる」ことだったり、新たに見つけ得ることができると自分も考えているので腑に落ちた。こういったことを「豊穣性」と表すのは的確だと思った。

両立しえないものをなんとか両立させようとじたばたするときに、思いがけない解が見つかる(ことがある)。僕が習合の豊穣性を信じるのはそういう経験的確信があるからです。

内田樹. 日本習合論 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.3550-3552). Kindle 版.

https://booklog.jp/item/1/4909394400

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