“稲盛和夫の哲学 人は何のために生きるのか” 読了 – 2025年7月3日

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稲盛和夫の哲学 人は何のために生きるのか (PHP文庫)」読了。

以下、読後メモ。

何のために人は生きるのか。子どもの頃に一度は考えたはずの問いだけれど、大人になるとあまりにも現実的な忙しさの中で後回しになってしまう。でもこの本を読んで、その問いこそが人生の本質なんじゃないかと思わされた。

本書では人間の存在を「宇宙の一部」として捉える。石ころも虫も、私たち人間も、宇宙の意志によって「必然的に」存在しているという視点がまず印象的だった。そして「何かが余計であることも、何かが不足していることもない」というバランス感覚の話には、妙に安心させられるものがあった。自分自身の存在もまた、決して「余計」ではないのだと。

また、科学とは何か、意識とは何かという話も深く心に残った。今の社会では「科学的であること」が正しさの物差しになっているけれど、意識や心といった領域はまだ「科学的に正しい」とされにくい。でも飛行機を生んだのも、すべては「飛びたい」という人間の意識から始まっている。意識こそが科学を生んだ、という逆転の視点にはハッとさせられた。

そして一番響いたのは、「死後に問われるのは、何を持っていたかではなく、どんな人格であったか」という言葉。会社を作ったとか、財産があったとか、そういうことは一切意味がない。ただ、自分がどんな人間だったか。心をどれだけ高められたか。それがすべてだと。
この本を読んで、自分の心の奥底にあった「どう生きるか」という問いが、少しだけ形を持って浮かび上がってきた気がする。本当に大切なことは、目に見えないけれど確かに自分の内側にある。そんな確信を持たせてくれる一冊だった。

と、ちょっと普段よりつらつらと感想を書いてしまった。

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