「君たちはどう生きるか」を見に行った – 2023年8月13日

日曜日の朝一番の回で公開されてからこれまで見にいくことができていなかった「君たちはどう生きるか」を見に行った。

宣伝は抑えられていたしテレビ等のマスメディアの情報も限られている中で本当に情報が入ってないまま観に行ったので途中までの率直な感想としては「このままどう話が進むの？」というかなり大きな不安を抱えたまま見続けていたのだけれども、途中のあるタイミングから良い意味で「あぁ、よかった」という安心感があった。安心感の所以は物語が希望のある方向にいくと思えたからだと思う。映画中で出てくるあるキャラクターがこのまま突き進んだら多分もう途中で見るのが厳しくなっていたと思うくらいに。

宮崎駿監督の公開時期が現在に近い作品にみられる生死観が散りばめられたストーリーは上映時間に対して圧巻。あと、最後のスタッフロール、作画のところでスタジオカラー、Production I.G 、スタジオポノックといった宮崎駿監督やスタジオジブリに関連のある各スタジオが協力しているのが知れたことや、バックオフィス系やジブリパークのスタッフの名前まで入っていたのが企業が出資しあう製作委員会方式ではなくて、単独で制作するために総力戦で取り組まれたのだろうなということを流れていくたくさんの名前やスタジオ名から勝手に感じていた。

見に行ってよかった。奇しくもいまの時代の映画だと思った。