徒然日記 – 2023年1月15日

図書館で本を数冊借りて帰った。以前も書いたかもしれないけれども図書館を利用する目的は直近販売された本ではなくて本棚から本を見つける楽しみだったり出会いを期待する目的と、あとは現在販売されていなかったり電子書籍化もされていない本を求めるため。
今回は後者の目的でポケモン・ストーリーが蔵書であるのがわかったので借りにいった。読むのが楽しみなのだけれども想像の3倍くらいの本の厚みがあって読み応えありそう。

“まともな上司” であるための3条件 – 2023年1月7日

朝起きてアップルウォッチに褒められる。睡眠時間が足りていたとのこと。起きるだけで褒められるのは稀有。
そのまま少し残っていた仕事の残作業を行った後に散歩へ。今日は5.0Km。朝は寒いのだけれども正午に近づくにつれ日が当たる中、散歩をするのはとても気持ちがよかった。

帰宅して「人間学のすすめ」読了。Kindleの扱いがないので久しぶりに紙の本を買ったのだけれども、この本は紙の本を手にとって読むのに適していた。

本の中で "まともな上司" であるための3条件と書かれていた。

  • 其の身正しければ、令せざれども行わる。其の身正しからざれば、令すと雖も従わず
  • 之に先んじ、之を労す。益を請う。曰く、倦むことなかれ
  • 君子は人の美を成す。人の悪を成さず。小人は是に反す

約すると、"率先垂範"、"先立って思いねぎらう"、"良いところがより良くなる様にサポートする" の3点だろうか。
定期的に見直したい。きちんと自分がそれをできているか。

著者 : 北尾吉孝
致知出版社
発売日 : 2022-12-22

2022年12月に読んだ本を振り返る (2022年振り返り)

2022年も最後なので年間を通しての読書振り返り。今年は117冊の本に出会えた。
昨年の反省を踏まえて移動時間だったり細かい時間を使ってきちんと本を読もうと意識していたのがいい形に実行できた気がする。

今年読んだ本を表にまとめてみた。(ブクログ、読書ログをCSVでアウトプットする機能があるのを知らなかった。便利。)

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2022年11月に読んだ本を振り返る

師走が近づき、そもそもブログ自体も11月の読んだ本を振り返るエントリーから更新できていないことに多少肩を落としつつ、11月も8冊。

鉄人の思考法 1980年生まれ、戦い続けるアスリート」、自分が生まれた1980年はアスリートの世代だと「松坂世代」と呼ばれる世代のアスリートにインタビュー集。アスリートとしてのキャリアの終盤になりつつある選手が何をどう考えて選手生活をおくっているのかが知れて刺激をもらうことができた。生まれた年代が一緒なだけでキャリアも職業も、もちろん会ったこともないのに発言や活躍を知るつれ勝手に親近感とモチベーションが湧くことあるなと思っていたのだけれども、著者も冒頭に同様のことを書かれていた。

サッカーの中村憲剛のインタビューでの一節。

「やれないことを受け止めて、受け入れる。自分の幅を広げてくれると思うと、その作業が楽しくなるじゃないですか。これってピンチかチャンスかと聞かれたら、ぼくにとってはチャンス。そのチャンスをもらったときに、どこまで築いていけるか。だから今も、やれないことを受け止めて楽しんでいこうってやっています」

二宮寿朗. 鉄人の思考法 1980年生まれ、戦い続けるアスリート (Japanese Edition) (Kindle の位置No.228-231). Kindle 版.

引き続き稲盛和夫さんに関する書籍を読み漁ってる。
稲盛和夫 最後の闘い: JAL再生にかけた経営者人生」から抜粋

「問題が起きたら、部下任せにせず、自分が動け。自分で決めて、自分でしゃべれ。その姿を見て部下が育つ。それがリーダーだ」

大西康之. 稲盛和夫 最後の闘い (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1476-1477). Kindle 版.

誰からも声をかけられやすい状態を作り、一緒に目標に向かって活動している仲間の間に生じている課題・問題を把握し、それを自らが動き解決するために動く。というのを自分が描くリーダー像なので共感した。

2022年11月に読んだ本

2022年の読書記録

2022年10月に読んだ本を振り返る

少し公私ともに慌ただしい感じになっていたので振り返りが少し遅れましたが10月は8冊。

決済に関してあらめて体系立てて一度抑えたいと思っていたときに知った「教養としての決済」を読んだ。
冒頭で一言でまとめられていて学校で経済を学んだ人にとっては当たり前なのかも知れないけれども自分は端的に言い得てなるほどとなった。

法律上の省略表現では、決済とは「負債を免除する方法」である。

ゴットフリート・レイブラント,ナターシャ・デ・テラン. 教養としての決済 (Japanese Edition) (p.20). Kindle 版.

なるほど。負債を免除するための手段が決済。

今ある私たちのお金はすべて「負債貨幣」(debtmoney)であり、誰かの支払い義務を象徴している。たとえばシティバンクに預けてある私のお金は、シティバンクの私に対する負債にほかならない。シティバンクの私の口座から香港上海銀行(HSBC)のあなたの口座にお金を振り込むとき、私が実際におこなっているのは、シティバンクの私に対する負債をHSBCのあなたに対する負債に変換するということだ。

ゴットフリート・レイブラント,ナターシャ・デ・テラン. 教養としての決済 (Japanese Edition) (p.27). Kindle 版.

こうした現金のやり取りから銀行間の送金、クレジットカード決済や暗号資産による決済に至るまで幅広く書かれていて読んでいて面白かったのでお薦めの一冊。

2022年10月に読んだ本

2022年の読書記録

宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧読了- 2022年10月15日

今日は午前中に通院等を行うために電車で移動。移動中に先日から読んでいた「宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧 (集英社文庫)」読了。

スティーブ・ジョブズが大学中退後、インドを旅して仏教、そして禅に開眼していった。そしてそれがアップル製品にも影響を... といったエピソードは知っていたもので手にとった書籍。ジョブズに禅を通じて影響を与えた乙川弘文に関して、そもそもどういった人物だったのかを日本、アメリカ、ヨーロッパに在住の僧侶やアップルの関係者、家族など30名へのインタビューを通してその人物像を描いたドキュメンタリー的なノンフィクション。

インタビューの様子はインタビューイの口語をそのまままとめた形にされていて映像で浮かぶ様な形で文章が紡がれているのと、人によって激しく異なり、この様な多様な人物像がそのまま、禅僧としてのあり方を現している。自身の考えを体現すべく、その一例にスティーブ・ジョブズとの出会いがあっただっただけで、2度の結婚もアメリカやヨーロッパにおける仏教、禅を広げる活動もすべて、あるがままを受け入れ自身の考えを伝えていったんだと思った。

弘文は無口で、他人のことはめったに話さず、目の前に起きている事象だけを語る人だった。ある時、「世の中でいちばん大事なことは?」と尋ねたら、「この世にいることに敬意を抱くこと」と、答えたことが忘れられない。

柳田由紀子. 宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧 (Japanese Edition) (p.241). Kindle 版.

2022年9月に読んだ本を振り返る

2022年9月は6冊。週1冊くらいのペースになってしまった。9月は公私ともにイベントが多く...というのは言い訳なので合間合間の時間を見て、もっと多くの本を読んで仕事だったり生き方の参考にしたい。

セールス・イズ 科学的に「成果をコントロールする」営業術」より。

これは実際によくある話なのですが、営業パーソンがお客様に対して「御社の課題は何ですか?」などと聞いてくるケースがあります。これを聞いた買い手の心情は「知らんがな……」です。

今井 晶也. Sales is 科学的に成果をコントロールする営業術 (Japanese Edition) (p.109). Kindle 版.

これは対面の営業に関わらずありとあらゆるサービス業において通じる話だなと自戒しつつ読み進める。

営業は「専門職」であり、「技術職」です。商品を活用した課題解決、言葉を用いた行動変容、これらは専門知識が求められる技術です。外資企業の営業職に対する給与や待遇のよさは、こうした背景が認められているからかもしれません。そして、AIやテクノロジーが発達している今の時代こそ、「人には人にしかできない仕事」が求められます。それこそまさに、言葉を扱う仕事、関係を築く仕事、つまり営業職なのではないでしょうか?

今井 晶也. Sales is 科学的に成果をコントロールする営業術 (Japanese Edition) (pp.234-235). Kindle 版.

労働の対価として給料などのインセンティブを得ているからには携わっている業務に対してはレベル感は違えどプロフェッショナルなのであるから当然上の話は成立すると思うし、しばしどこの環境でも聞くビジネスとプロダクトの対立が生じているとするとするなら、いずれかあるいは両方が専門職としての技術が足りないのかも知れないと思った。これも自戒を込めつつ。この本、読んでいて耳が痛いところが多かった。

高杉晋作」は、複数の著者がそれぞれの視点からの高杉晋作像を総括していて読み物としても面白かった。
"動けば雷電の如く発すれば風雨の如し" と伊藤博文が評した句や、奇兵隊の立ち上げを見たときにまっすぐにときには強引に推し進めていく面だけが見えがちだけれども、親や妻に宛てた手紙を読むと、本当に優しい人だったのではないかなと思えた。

2022年9月に読んだ本

2022年の読書記録

2022年8月に読んだ本を振り返る

2022年8月は14冊。
出張もあったりして移動時間があったので読書できる時間そのものがいつもの月よりも多めであった。

昭和の参謀 (講談社現代新書)。先の大戦で満州事変以降で参謀を務めた7名へのインタビューなどの取材を通してまとめられた黒子の役割を今の視点で整理されていて興味深かった。同じ役職を務めた7名なのだけれども、戦後の生き方や振り返った際の当時に対する考え方などが違って戦時という状態において自らの役割をどの様に果たそうとされたかが垣間見えて考えさせられた。最後のまとめにあった以下の一文が「参謀」という役割を一言で言い表しているなと思った。

ただ、それでも彼らに通底するものを挙げることができる。一つ目は、彼らの持つ言葉の大きさだ。二つ目は、純粋性。そして三つ目は合理性だ。

前田啓介. 昭和の参謀 (Japanese Edition) (p.346). Kindle 版.

マネジメントの名著、「マネジメントへの挑戦 復刻版」を初めて読んだ。昭和40年代(1960年代)に書かれた本なのだけれども現代の課題がそのまま記されている様にも読めたのが不思議な感覚を覚えたのと同時にこの分野に関しての課題は組織で課題解決する範囲においては形を変えながら永遠に続くのかも知れない。

問題とは、計画(標準)と現状との差である。

一倉 定. マネジメントへの挑戦 復刻版 (Japanese Edition) (p.77). Kindle 版.

2022年8月に読んだ本

2022年の読書記録

2022年7月に読んだ本を振り返る

2022年7月は11冊。いま読んでいる本がなかなかボリュームがあって、気分転換で合間合間に読みつつ気づくと10冊は超えていた。

一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)」、文中の一節にあった "「家庭料理は民藝だ」という大発見" という一文は、庶民が使ううつわや生活道具で柳宗悦が作った民藝という造語において、料理屋が作る料理が上手物であり家庭料理は下手物と扱われるところに際して同様に下手物ではなく「民藝」の一種であると解釈したという節はなるほど感がとてもあった。

組織の毒薬 サイバーエージェント副社長の社員にあてたコラム (NewsPicks Book)」、53節に正論がなぜだめなのか。という文章があり、だめな理由として自分も周りも思考が停止するからと書かれていて、これは自分自身も含め心当たりがあるところなので幾許かの反省をしつつ読んだ。

2022年7月に読んだ本

2022年の読書記録

2022年6月に読んだ本を振り返る

2022年6月は10冊。少し経営者の人の本が多め。規模感は全く違えど大なり小なり生じた困難だったり課題をどうやって解決しようとしたのか知りたいと思っていろいろと読んだ。あとは手帳やメモの記録の仕方だったり自分なりにやっていることをまとめようと思いつつ、全くまとまらないなと思ったので逆に他の人はどうやっているのだろうといくつか本を求めて読んだ。

小倉昌男 祈りと経営: ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの」 宅急便の事業を広げるために行政と規制緩和に際して闘い、引退後も福祉財団での取り組みなど"公"の部分での活動は当然知っていたのだけれども、"私"の部分でも掲げる理想と現実のギャップに苦悩しながら公の部分では見られないような非論理的な解決策を苦悩の中に見出していたシチュエーションと一連のストーリーに改めて敬意を覚えたのと、この本の最後に書かれた結末に救われた気がした。

パナソニック覚醒 愛着心と危機感が生む変革のマネジメント」より抜粋。

とりわけカルチャー&マインド改革では、変わるぞという雰囲気はトップで決まります。「自分が変える」という強烈なパッションをトップが持ち、率先垂範しないといけない。自分こそがロールモデルになるのだ、という思いがなくてはいけない。

樋口 泰行. パナソニック覚醒 愛着心と危機感が生む変革のマネジメント (Japanese Edition) (p.58). Kindle 版.

2022年6月に読んだ本

2022年の読書記録